March 23, 2016 「hタグ」を操れ!最新のSEOロジックの秘密(Google公式ブログより抜粋) SEO対策に大きな意味を持つタグが、h1タグ(大見出しタグ)です。 Google公式ブログにも書かれている通り、h1タグをうまく活用できれば、Google(検索エンジン)に対しても、検索ユーザーに対しても、サイトの価値を適切に伝えることができ、順位上昇の足がかりになります。この記事では、SEO対策に最も効果のあるh1タグの設定方法を解説します。 Contents(目次)1 確認しましょう – hタグとは1.1 hタグとGoogle1.2 hタグと訪問ユーザー1.3 hタグの基本的な記述方法2 h2の見出し2.1 h3の見出し2.2 hタグとWEBデザインの注意点3 確認しましょう – h1タグの重要性3.1 h1タグは他のSEO対策の効果を出やすくする「足がかり」である3.2 Googleはh1の適切な仕様を呼びかけている4 SEO対策のためのh1記述方法4.1 「キーワード」を入れた、内容に合った「簡潔な文」を4.2 h1タグの「間接的なSEO効果」を理解する4.3 h1タグの中はテキスト?画像?4.4 altがないとわからない? – SEO対策の基本は文字情報4.5 h1タグの使用回数は「1ページに1回だけ」?5 h1とSEO対策5.1 SEO対策における、h1タグのカバー範囲5.2 h1や内部対策だけで済ませないよう注意6 確認しよう – h2タグとh3タグの重要性6.1 厳密な運用は不要、あまりこだわりすぎないように6.2 常に基本に立ち返ることを忘れずに7 補遺:ジョン・ミューラーの発言全文 確認しましょう – hタグとは Webページの本文(body内)に見出しをつけるのが、hタグの役割です。具体的には下記の機能があります。 1. Google(検索エンジン)に「ここは要点をまとめた見出しだよ」と伝える 2. サイトを訪問したユーザーに見出しを伝える hタグには「h1」から「h6」まで、6つの種類が用意されており、数字が小さいほど重要な見出しとして扱われます。最も数字の小さいh1は、最も重要な見出しということになります。 hタグとGoogle Google(検索エンジン)は、Webページのコンテンツを理解するため、hタグを利用します。Googleはhタグで見出しと本文を区別するほか、h1, h2, h3, h4, h5, h6の順に、大見出し~小見出しとして区別します。 hタグと訪問ユーザー ブラウザ上では、訪問ユーザー(サイトを閲覧している人)が分かりやすいよう、hタグでくくったテキストは、大見出しから小見出しまで、それぞれのフォントサイズで表示されます。 hタグの基本的な記述方法 hタグは「h1 → h2 → h3 → …h6」というように、数字どおりの順番でHTMLへ記述することで、最も効果的にGoogleに対して内容を伝えることができます。 【hタグの記述順序 サンプル】 h1の見出し コンテンツ本文 h2の見出し コンテンツ本文 h3の見出し コンテンツ本文 … h6の見出し コンテンツ本文 hタグとWEBデザインの注意点 「h2のフォントサイズがちょうどいいから、ここにはh2タグを使おう」というように、文字サイズ変更や装飾のためにhタグを使うのは避けましょう。Webデザイン上の問題で、その場所に適切なhタグのフォントサイズなどを変更したい場合は、CSSによる変更で対応します。 確認しましょう – h1タグの重要性 hタグの中でも最も重要な役割を持つのが、h1タグです。次は、h1タグの重要性を確認してみましょう。 h1タグの直接的な効果は薄い? h1タグは、SEO対策上、とても重要なタグです。しかし、ときに「h1はSEO対策上の意味は薄い」と説明されることがあります。これはなぜなのでしょうか?これは、以前h1を使ったスパムが流行し、Googleがh1タグに対する評価を下げたことがあるためです。その時確かに、直接的なh1のSEO効果は下がったと言われています。 h1タグは他のSEO対策の効果を出やすくする「足がかり」である しかし上述のとおり、Googleは、h1の内容を見て、あなたのWEBページを適切に理解しようとします。つまり、適切なh1(=キーワードを含み、簡潔なページ要約になっているh1)は、あなたのWEBページの「他のSEO対策」の効果をより出やすくしてくれる、と言えます。言うなればh1タグは、SEO対策の足がかりとなる、間接的ながら重要なSEO効果があるのです。 Googleはh1の適切な仕様を呼びかけている 冒頭に述べたとおり、Googleも公式ブログ記事でh1タグの重要性に触れ、積極的に活用するようにと推奨しています。また、このGoogle記事では、全Google登録サイトのうち19%(記事掲載当時)は「見出しタグ(の使い方)に改善の余地がある」サイトだ、と言っています。この状況に対しGoogleは「見かけ上の理由でhタグを使うのではなくて、適切な記述方法で使うように」と呼びかけています。 SEO対策のためのh1記述方法 では、最もSEO対策に効果的なh1タグの記述の仕方を、具体的に解説します。 「キーワード」を入れた、内容に合った「簡潔な文」を h1タグには、そのWEBページ本文の内容に合った見出しを、簡潔にわかりやすく入れます。また、h1タグでくくられた見出し文には、必ずSEO対策キーワードを入れます。こうすると、そのキーワードのGoogle検索結果に、このWEBページを掲載させることができるようになります。 h1タグの「間接的なSEO効果」を理解する h1にキーワードを入れると、titleタグやmeta description、あるいは本文など、WEBページの他の箇所に記述したキーワードも、適切にGoogleに伝わるようになります。h1内に、キーワードは一回出てくれば十分です。むやみにキーワードを何度も入れると、不自然な文章になって逆にGoogleからの評価が下がることもあります。なお、h1タグでくくる文字数には特に制限はありませんが、読みやすさも考慮して、50文字程度までがよいと言われることが多くなっています。 h1タグの中はテキスト?画像? 画像(img)にh1タグを使用している例を見たことがあるのではないでしょうか。これもSEO対策の観点から言えば特に問題はありません。ただし、imgタグ内のalt属性に、やはり適切な文言を入れておく必要があります。 altがないとわからない? – SEO対策の基本は文字情報 Googleエンジン、またはGoogleクローラーは、日々目覚ましい進化を遂げていますが、SEO対策の際は、画像を読み取ることまでは期待しないほうがいいでしょう。例えばimgの画像に「チーズケーキ」という文字が描いてあっても、alt属性に何も書いていなかったら、Googleはh1を「カラ」と認識する(=チーズケーキとGoogle検索しても、そのページはひっかからない)、と考えておいたほうがいいでしょう。SEO対策の基本は、あくまで文字や言葉で行う、と考えておくことをおすすめします。 h1タグの使用回数は「1ページに1回だけ」? おそらく、多くの方が「h1タグは、1ページに1回だけ使う」と覚えているのではないでしょうか。しかしGoogleは、公式声明として「一つのページに何個あっても問題はない」と言っています。そのため現在は「h1タグは1ページに一つ」といった厳密な制限はない、とされています。ただし、h1タグが複数あると、それだけ、キーワードの「重み」が薄まる、とも言われています。そのため、h1の使用回数は、通常1ページに1回、多くても2回程度にしておくのがよいでしょう。 h1とSEO対策 h1の価値とノウハウを解説してきましたが、これはSEO対策のうちの「内部対策」というジャンルの一部でしかないことも理解しておきましょう。 SEO対策における、h1タグのカバー範囲 SEO対策は、下記の3つを揃えて初めてSEO対策が始まります。 1. 内部対策(h1含むタグの書き方など) 2. コンテンツ掲載(検索ユーザーの役に立つ内容を載せる) 3. 外部対策(被リンク対策) 本記事に記したh1タグのノウハウは、1. 内部対策 の手法の一つとなります。 h1や内部対策だけで済ませないよう注意 とくに、WEBデザインのスキルを持つ方によくありがちなのが、 1.内部対策と 2.コンテンツ対策 のみ行って、 3.外部対策 を後回しにする ケースです。これだけでは順位は上がらず、せっかく費やした時間がムダになってしますので、注意して下さい。 引き続き、「h1」の次に重要な「h2」「h3」タグについてです。 確認しよう – h2タグとh3タグの重要性 「見出しでも一番大事」なだけに価値の分かりやすいh1タグとは違い、h2タグやh3タグは、しばしばWeb製作者やマーケターを判断に困らせます。どこまでSEO対策に効くのかが不鮮明だからです。 しかし、結論を先に言うと、h2やh3も積極的に使用すべきです。これから、その理由を説明します。 h2-h3タグは、直接的なSEO効果はありません。つまり、例えばh2やh3にSEO対策キーワードを入れても、それだけで簡単に検索順位は上がらない、ということです。 しかし、h2やh3タグを使うことで、下記のようなメリットがあります。 メリット1. Googleに対し、ページ内容が効果的に伝わり、内部対策になる メリット2. 見出しごとに内容がまとまり、訪問ユーザー対策になる メリット3. コンテンツの質が高まり、結局順位上昇につながる まとめると以下のようになります。 ・h2やh3にキーワードを詰め込んだだけでは順位は上がらない しかし、 ・内容が分かりやすくなり、SEO対策の効果が出やすい(内部対策) ・ユーザーに役立つページが作れるようになる(訪問ユーザー対策) ・良質なコンテンツ作りになり、順位上昇へつながる(コンテンツ対策) これが、h2やh3タグを使うことでSEO対策になる理由です。 厳密な運用は不要、あまりこだわりすぎないように ところで、WordPressなどCMSを使っていると、たまにh2が自動生成されないケースなどに遭遇します。これで、多くの人が「h2をどうすれば加えられるのだろう・・・」などと悩んでいるようですが、あまり気にすることはないでしょう。問題は「内容のわかりやすさ」「コンテンツの良質さ」であり、h2がなくてもh3でうまくまとまっていればそれでかまわないと考えられます。もちろんh3がなくてh2とh4しか使っていない、といったケースでも同様です。あまり考えすぎる必要なありません。 常に基本に立ち返ることを忘れずに h1タグなどの内部対策を行ったら、順位を上げるのに必要な上記の3つの対策(=内部、コンテンツ、外部)が揃っているか、つねに立ち返って確認しましょう。 補遺:ジョン・ミューラーの発言全文 参考まで、ミューラー氏の回答(翻訳)も全文載せておきます。 (「ほとんど被リンクがないようなサイトでも、ユーザーに本当に役立つサイトなら、上位ランキング表示は可能なのでしょうか?」という質問に対して) 「ええと、そうですね。論理的に言えば可能です。Googleは200を超える評価ポイントをクロールやインデクシング、検索ランキング決定に活用しています。まだ順位もついていないし被リンクもないというようなサイトを見つけて検索結果に表示することも、できることはできるでしょう。 しかし、はっきり言うと、被リンクがないと上位表示は困難です。 インターネット上に存在する他のサイトとどういう関係にあるのか、その状態ではわからないからです。被リンクがついていて評価も済んだサイトならまだしも、被リンクもないようなサイトだと非常に難しいでしょう。 ということで、論理的には可能です。でも実際にやるとなると、おそらくものすごく難しいでしょう。もし他に優れた競合サイトがある場合、不可能ではないが、たぶん難しい。」